Co-Evolving House

東南アジア諸国では、急激な都市化・人口増加に伴う資源不足や環境問題の深刻化が懸念されており、不安定なインフラや経済状況のなかで、大規模な都市基盤整備を行わなくとも生活環境を向上させる住宅が求められている。高温多湿の気候や工業化の遅れなどの地域的な背景に合致する住環境技術は開発が遅れているうえに、地球環境的なインパクトの大きさと投資の経済性の両面から、東南アジアにおけるエコハウス開発の重要性がより認識されて来た。
 SFCスマート住生活環境開発コンソーシアムでは、2013 年度以来 Net Zero Energy House「コエボハウス」の開発・研究を行っている。特に2017年度からは、これまでの研究で蓄積された知見を活かしながらも、寒さ対策の為に断熱性能を高くして密閉された従来型とは異なる、年間を通して温暖な気候のために無駄のない東南アジア地域へ向けたエコハウスを「コエボハウスver.2」と題した実用化を前提にした研究を目標に置いている。