2008年度 伊藤滋賞

池田 佳應



yadokari

タイトル



場のもつ特性と魅力を継承する。中目黒、代官山という二つの都市的要素が山と谷の間で向かい合う。歴史的な都市の構造を繋ぐことで多くの用途を抱え込むことに成功した。場所性を尊重する姿勢は、用途に適した空間を配置することを容易にする。結果、代官山側は、周辺の緑地を体感できる住居群とアトリエ、崖の中にはギャラリーや図書館といった文化施設が埋め込まれている。一方、中目黒側には、街並にあったボリュームで商業施設を配置した。双方の都市を結ぶのは、暗闇坂と対照的な性質をもつ賑わいのある新しい橋である。