槇 寛



交錯するまち





本敷地は代官山と中目黒のまちの間に取り残された様にある。切り立つ崖の地形よって開発の手から逃れ、豊かな崖線緑地の一部でもある。僕はその崖線の連続性を残しつつ、緑にとけ込んだ生活が、崖という地形によって垣間見られる、空間的にすべてが開いたまちを提案する。また、代官山と中目黒から要素が入り込み、新たなアイデンティティのあるクリエイティブなまちになることを目指した。まちとまちの壁であった敷地が、水と緑、多様な立体動線、軸の異なる建築の立体的な重なりによって多様な外部空間が生まれ、ここでまちが交錯する。