野口 浩平



代官山transition





居住施設を含む複合的な商業施設の提案である。 代官山と中目黒の結節点である対象敷地を、河川が山地から平野や盆地に移る際に形成する扇状地として捉えた。水が上流から幾重にも分岐し下流へ流れるように、代官山を源流とした「買い物」という人々のひとつの行動が、本設計提案を通して多様な活動となって中目黒側に発展していかないかと考えている。地形高低差を利用したスキップフロアや枝分かれ状の路地空間は、人と人、商品との距離を近づけ、時に遠ざけ、従来のショッピングモールとは異なる新たな商業施設の空間構成を導きだすのではないだろうか。