渡部 玲士



cutting:切り通し





山と谷の中間に位置する対象敷地に、「切り通し」を崖線緑地に沿うように配置した。目切坂や目黒川のように、斜面地においては切り通しが人や自然の流れを受け止めると考えた。斜面を下るように波打つ屋根をかけ、そのくぼみを切り通しとした。機能は住宅を基本に、商業との組み合わせが可能なものとし、また各住戸が主構造と自由に分離できるように考えた。建築の外側が次第に周辺と溶け込んでいきながらも、内部利用は常に更新し続けているような建築を目指した。