2008年度 奨励賞

新保 有季子



還暦の水跡





2022年に還暦を迎え、その役割を終える横浜市中区の「下水処理場」の今後の姿を提案する。 下水処理場の多くは高度成長期に建設されており、その寿命は60年と言われているため、あと10年以内に改修期に入る。「私たちの生活を支えてきた、下水処理場を残すこと」そして、「これまでブラックボックスのように存在してきた場所に、人々が水の価値を再認識するような『敬水性』を与えること」、この2つをテーマに、周辺の住民が文化を活性化させることが可能な「パフォーミングアートセンター」を設計する。